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リトル・ダッキーのおはなし

『ダッキーの反省会』

「多分さー、風邪で調子悪かったってのもあると思うよ」
「そうよねー。だって、リハーサルとかは結構調子良かったんだし」
 
  今日はダッキーとあなたが、風呂場で前回の反省会をしています。
 
「レンガとかもさぁ、くっつけちゃえば良かったんだよ、セメントとかで」
「ツタは悪くなかったわよねー。雰囲気が出てて」
  どうやらあなたは、あくまでもあの萎れた雑草をツタと言い切る気のようです。
 
「でもさぁ、やっぱ中世のヒーロー物ってもう古いんだと思うよ」
「えー、そうかしら?」
「そうだよ。第一、ダッキオってなんだよ?」
「なによ。自分も結構ノリノリだったくせに」
「とにかく…」ちょっと赤くなった顔をごまかすようにダッキーは、「やっぱりSFだよ。宇宙モノ。時代は、スペースオペラなんだよ!」と、大きな声で叫びました。「次回は絶対、スペースオペラで行くかんな!」
「はいはい、分かりました」
  そう言うとあなたはおかしそうにクスクスと笑ったので、ダッキーも赤い顔で照れ笑いをしました。